位階は、役目ではなく「位の高さ」
位階は、官人の序列を示す等級です。律令制では、原則として官人は自分の位階に対応する官職に任じられました。これを官位相当制といいます。
つまり「右大臣」は役目を示す官職、「正三位」は個人の格式を示す位階です。同じ人物が両方を持つことがあり、人物紹介では二つが並んで書かれます。
正・従・上・下は、どう読む?
位階には、正一位・従一位から、正八位・従八位までの段階があり、位によっては「上」「下」の区分もあります。一般に数字が小さいほど高く、同じ数字なら「正」が「従」より上です。
正三位
「正」は同じ数字の「従」より上。三位は高い格式を示します。
従五位下
「従五位」のうち下の段階。戦国人物の叙位でよく見かけます。
位階と実力
位階が高くても、それだけで軍事力や領地支配を持つわけではありません。
戦国時代にも、なぜ重要?
武家政権の時代になっても、位階は朝廷が与える公的な格式として残りました。戦国大名が叙位を受けることは、軍事力とは別に、京都・朝廷の秩序の中で自らの立場を示す意味を持ちます。
ただし、戦国期の政治力は城・領国・家臣団・同盟などで決まります。位階はそれらを直接表すものではなく、朝廷との関係や公的な位置付けを読む手がかりです。